秀学ゼミナール

子どもたちとできるよろこびを感じあいたい。

TEL.045-786-1193

〒236-0053 神奈川県横浜市金沢区能見台通7-26 スリーブ2F

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2019年1月予定表:能見台校

生徒・保護者各位
平成30年12月吉日
秀学ゼミナール能見台校
TEL 045―786―1193

睦月(むつき:1月)です。日頃より秀学ゼミナールの教育方針にご理解を賜り誠にありがとうございます。
『AI vs.教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)』という本が売れているそうです。「AI」とは「人工知能」のこと。「AIは人間の能力を超えられるのか?」といったことが取り沙汰されています。AIが真の意味で人間の能力を超える地点(特異点)を「シンギュラリティ(singularity)」と言いますが、果たしてその日は来るのでしょうか。学習する力はコンピューターがはるかに人間を凌(しの)いでいます。けれどもコンピューターは自ら問いを立てることができません。極言すればそれは「計算機」に過ぎないからです。しかしながら、我々人間は勝手にその「計算機」を一方的に崇拝しているだけのような気もするのですが……。

1月行事予定のお知らせ
秀学ゼミナールの1月行事予定をお知らせいたします。実施日・時間などの詳細が校舎により異なる場合がありますので、その際は別途お知らせいたします。

行事予定表
日 月 火 水 木 金 土
12/30
正月特訓 31
開校 1/1
休校
2
開校 3
正月特訓

4
冬期講習
5
冬期講習
6
冬期講習 7
模擬試験
(小4~中2) 8
開校 9
開校
10
開校 11
通常授業開始 12
漢字検定
①直前特訓
13
中3模試
(横浜高校) 14 15 16
17

18
19
休校
センター試験

20
②直前特訓
センター試験 21

22

23

24

25
26
英語検定
27
③直前特訓
28
29
30 31

2/1

2
④直前特訓
※予定は変更になる場合があります。その都度ご連絡いたします。
◇ 追加授業のお申し込み、受講コースの変更・教科変更・停止などに関しては、教室までお申し出下さい。平成31年2月分の届け出は、1月17日(木)まで(原則)にお願いします。それ以降は翌月(平成31年3月分)のお手続きとなります。
◇ご意見・ご要望がございましたら、お気軽に教室までお電話下さい。宜しくお願いします。

ウソシリーズ 「社会は暗記科目である」のウソ(歴史編⑧)

大和王権が易姓革命によって出雲族を滅ぼしたにもかかわらず、「禅譲」という容(かたち)にこだわった。
このことが、今現在も連綿と続いている『国体(国家の状態。くにがら。)』の意味です。
摂関政治の藤原氏も武家政権になった時の源氏、北条得宗家、足利家、天下布武の織田信長も「天皇」を弑逆(しぎゃく、しいぎゃく:亡き者にする)しなかったのです。
徳川家も「禁中並公家諸法度」を定め「天皇」の政治への参加を封殺はしましたがそれは行いませんでした。
それどころか太平洋戦争後、日本を統治したGHQ(=アメリカ:日本の解体を目論んでいた)も「憲法」第1条に象徴としての「天皇」を残さざるを得なかったのです。
誤解のないように言っておきますが「天皇万歳」と叫びたいわけではありませんよ。
他のどの国にもない「日本」の特異性を「国体」という視点から考えるよい機会が到来したと思っただけです。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」㉙

3年前のことをふと、思い出しました。
ある生徒が、とても「イスラム国:Islamic State」のことを気にかけていました。
そのことにまつわる「国際関敬」のお話にお付き合いください。
「イスラム国」がしたあのような行為が許されるはずもないし、どんな理由があるにせよ人を殺していい道理もありません。
善悪で判断すれば「悪」であることは間違いありません。表層的に見ればそういうことになるのでしょう。正義など「イスラム国」にはないのです。
だから、「決して、テロには屈しない」のだとばかり、アメリカは、「IS」の勢力下に空爆の準備を進めていました。
「無知の知」ソクラテスは言いました。世界は広いのです。知らないことの方がはるかに多い!だからといって、知らないことに平然として、知ろうともしない態度はとても危険なことです。
「無知」は人を傷つけます。誤った認識のもと、なんの罪もないイスラム教徒に危害が加えられたりしていました。
「IS」出現の背景を探っていくと、アメリカのイラク進攻に思いが至ります。
国際関係は国と国との利害のぶつかり合いです。理想の大義で覆われたベールの下には、自己の利益しか追及しない「どす黒い本音」が露わになってきます。
世界地図を眺めれば一目瞭然、中東やアフリカ諸国の国境線のなんと不自然なことか!
直線で引かれた国境線を「人為的国境線」と呼びますが、エゴむき出しの線がそこには見えます。20世紀初頭の英仏の主導権争い。さらに遡れば、十字軍のレコンキスタ。いつしか世界は欧米型の価値観一色になっています。
危険はむしろ、そちらにあるのかもしれません?

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑫

古新聞(朝日新聞夕刊「英語をたどって」)から気になった話題をひとつ。
宇都宮高校(栃木県有数の進学校)の英語部の話。
彼らは国内の英語によるディベイト(与えられた論題について賛成・反対に分かれ、ルールにのっとり討論するゲーム。「知的格闘技」「言葉のボクシング」といわれる。)国内大会に優勝し、国際大会に出場します。

八カ国と戦って1勝7敗の成績。結果だけをみると惨敗です。しかし過去の大会から通算しても4勝(宇高の勝ちも入れて。52敗)しかしていないので、この1勝は大金星です。対戦相手はいずれも英語を母国語としていない国(タイ、トルコ、レバノン、アラブ首長国連邦など)です。

彼らは「透明な壁にぶつかった」と感じました。相手はスピードや語彙力は段違い、嵐のように主張が飛んでくる。ずらっと論拠を並べ、こちらの出した論拠を次々と破る。
「世界」との差はいったい何なのか?「英語力」か「議論力」か?
参加した生徒が次のような感想をもらしました。『外国の高校生たちは議論するのが当然、という感じだった。でも僕らは日本でふだん、議論する必要がない。へたに議論しようとしたら、煙たがられてしまう』。

どうやらこの辺に答えが隠されていそうです。生徒によくいうことがあります。『日本語で自分の意見や考えを言えないのに、英語が話せるわけがないじゃない』。
グローバル化。『世界の人たちとコミュニケーションをとらなければいけない』強迫観念のように世間では叫ばれています。でも英語ができなくても、たとえば外国人のまえで「折鶴」を折ってみるだけでも、日本の文化を伝えることは十分可能ですし、それがきっかけでコミュニケーションは自然と生まれてくると思うのですが。

ウソシリーズ 「漢字は多く書けば覚える!」のウソ(漢字編⑦)

「祭」の字にも「又」がみえます。
「祭」は会意文字で、三つの漢字の部品からできています。
「又」+「月(上部左)」+「示」です。

「月」は「肉」のことで「月」の横棒二本は肉の筋です。
お月様の「月」の字は本来、この横棒が右の縦棒に付いていない字でした。
「腸」「肝」「臓」「肺」…いわゆる「肉月(にくづき)」が何でお月様と関係があるのだろうと小学生の頃から悩んできましたが、これで疑問もスッキリです。
「舟」に関する「舟月」も今では統一されて「月」を使います。

「示」は神へのお供え物をのせるテーブルの形です。中国風三本脚テーブル。「ネ」しめすへんの「示(しめ・す)」です。

「又」+「月」+「示」=「祭」。神への捧げものをのせるテーブルの上に右手で肉(赤犬の肉を開いたもの、精力がつき神が好んだとされる)を供える。

これが祭です。
神への感謝をいけにえとして捧げました。
そういう儀式がとりおこなえるのは権力者です。政治をする、つまり「祭り事=政(まつりごと)」です。

しめすへん「ネ」は、昔は「示」を使いました。だから「示す偏(しめすへん)」です。
「神」「社」「祈」「祀」「祝」など神と関連した漢字なのです。

この「祭」を音符(形声文字で音を担当する部分)にして「こざとへん」を意符(形声文字で意味を担当する部分)としてできた漢字が「際」です。
音読みは「サイ」、訓読みは?
「きわ」です。「やうやう白くなり行く山ぎは(枕草子)」のきわ。「はて」「さかい」の意味を表します。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑪

『たとえ明日、世界が滅びるとしても、今日、あなたはリンゴの木を植える』

教育ブログ「よなはTのひとり言」第1回に載せた箴言(しんげん)です。
作家、開高健(かいこうたけし/けん:故人)が色紙などによく書いていました。

芥川賞作家でありながら、ルポルタージュや、エッセイと活躍は幅広く、
朝日新聞の記者として、ベトナム戦争を取材した経歴もあります。
無類の釣り好きで、南北アメリカ大陸を縦断する形での釣り紀行「オーパ」は
秀逸な作品です。

寿屋(現サントリー)で広告の仕事、コピーライターをしていたこともあり、
ことばに対する感覚は鋭敏で、文章は重厚かつ生のエネルギーに満ちています。

私は、冒頭のことばが書かれている色紙に偶然出会ったことがあります。
奥只見に紅葉を見ようと立ち寄った釣り宿にその色紙は飾ってありました。
あのくせのある字体、まさしく開高健のものでした。

実は、この箴言にはオリジナルがあります。
『たとえ明日、世界が滅びるとしても、今日、わたしはリンゴの木を植える』
宗教改革で有名な神学者ルターのことば(諸説あり)です。

「もし明日世界が滅びるとしたらどうしますか」と聞かれたルターは
「今日、わたしはリンゴの木を植える」と答えたそうです。

何が起こっても、いたずらに慌てず、騒がず、ただ粛々と今日、自分にできることを行うということでしょうか。

開高はそれを受けて、
「諸君、何があっても、自暴自棄にならず、希望を持ち続け、心静かに暮らすのですぞ」とエールを送ってくれたのかもしれません。

ウソシリーズ 「漢字は多く書けば覚える!」のウソ(漢字編⑥)

漢字の聖典であった「説文解字」が甲骨文字の発見によって多くの間違いが指摘されましたと書きましたが、その急先峰こそが白川静なのです。

この甲骨文字、金文を徹底的に読み込んで、漢字学の金字塔を打ち立てた巨人。
『漢字編③』でも少し紹介しました。
聞くところによると、金文や甲骨文字を二万回もトレースしたとか。
原典(ルーツ)にあたることで、見えてくる真実があったのでしょう。
『葦編三絶(いへんさんぜつ:孔子が晩年「易経(えききょう)」を好んで読み、綴じた革ひもが何度も切れたという故事:大辞林)』
『眼光紙背に徹する(書を読んで、文面の奥にある深い意味まで見抜く:大辞林)』
『読書百遍義自ずから通ず』を実践した碩学です。

その白川先生が指摘した最たるものが「口」についてです。
「口」は顔の口をかたどった象形文字ではないのです。
神への祝いの言葉である祝詞(のりと)を入れる器の形なのです。
この器を「サイ」といって、このことを明らかにしたことが、白川漢字学最大の発見と言われています。
「サイ」を右手に持って神様に祈ったので、「右」は「みぎ」という意味になりました。「右」の字から「口」をとった「ナ」は「手」を表しています。ちなみに「又」も「手」のことです。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑩

マズローの欲求段階説の続きから。
次に来るのが③「社会的欲求(所属と愛情の欲求)」です。
①、②の欲求が満たされてくると、言いかえれば、生存が脅かされないという基本的な安心、安全な環境が保障されてくると、家族、会社、国家などあるグループへ帰属していたいという欲求が芽生えてきます。
他人と関わりたい、他者と同じようにしたい等の孤立した「個」を離れて「他」者との関係性を重視するようになります。
話が少し反れるかもしれませんが、血液型による性格判断が人気なのもこのことと関係があるように思われます。もし、あなたがD型(ABO式では存在しない血液型)だと言われたらどうでしょう?
どうしようもない絶望の淵にたたき落とされた気分になりませんか。

次の段階が④「自我欲求(尊重の欲求)」です。
③の帰属欲求が前提となって、その集団から自分を認めてもらいたい、尊敬、賞賛されたいと願うようになります。仕事の遂行や達成により業績を上げ他人に自分の存在をアピールする。
また、そのことで他人から注目され賞賛される。

最後が⑤「自己実現の欲求」、あるべき自分になりたいという欲求です。マズローの欲求段階説を説明するのによく「ピラミッド型の階層構造」の図が使われてきましたが、最近は①の欲求の上に②が、その上に③がというよりも、波のように①が通り過ぎる少し後に②の波が起こるというように時間の変位を使ったモデルが主流です。
有名になりたいから絵を描くという芸術家(似非芸術家)がいたとしたらそれは④の段階です。「自己実現の欲求」は「他」を離れて再び「個の内部(インナーコスモス)」へ回帰することなのです。

 

教育ブログ 「漢字は多く書けば覚える!」のウソ(漢字編⑤)

さあ、前回の解答です。
「晴」の成り立ちは③会意か④形声か?③説の人は、「日」+「青」=「晴」と考えたのでしょう。
でも、④「形声」とも考えられます。意符が「日」で音符が「青」。ここで③会意について少し詳しく見ていきましょう。

「日(ニチ)」+「月(ゲツ)」=「明(メイ)」、「口(コウ)」+「鳥(チョウ)」=「鳴(メイ)」。
( )の音読み(音読みも一通りではなく、呉音、漢音、唐音がある)に注目してください。
(ニチ)(ゲツ)(メイ)、(コウ)(チョウ)(メイ)。気が付きましたか。
「日(ニチ)」+「青(セイ)」=「晴(セイ)」。「青(セイ)」「晴(セイ)」とかぶりましたね。
だから「晴」は「青(セイ)」が音符、「日(ニチ)」が意符である④形声文字なのです。

もう一つ問題です。「聞」の漢字の部首を答えてください。
部首は「くさかんむり」とか「にんべん」といった漢字の部品です。
位置によって「偏(ヘン)」「旁(つくり)」「冠(かんむり)」「脚(あし)」「垂(たれ)」「繞(ニョウ)」「構(かまえ)」の七つに分けられますが、位置が不明な部首もあります。

部首を問う問題が「漢検」で出題されます。全漢字の90%が形声文字なので「意符」を考えれば正解にたどり着きます。
しかし漢字を分類する必要上「象形」「指事」「会意」にも部首があるので、特殊な部首は覚えなければいけません。
部首名は日本語ですので漢字に直したりすると意味が掴めます。「りっとう」は「立刀」、すなわち「刀」を「立」てた形を模した字形です。「のぎへん」は「ノ」+「木」=「ノ木偏(のぎへん)」という具合です。

さて、問題に戻りましょう。「聞」の部首はなんでしょうか。
すぐに「もんがまえ(門構)」という答えが返ってきました。
正解は?「ブッブー!」です。
「聞」はご多聞にもれず形声文字です。音はどこで聞くのでしょう。「耳」ですよね。だから意符は「耳」。「門」は音符です。
聴聞という熟語は「ちょうもん」と読むでしょう!でも、「もんがまえ」という部首ありますよね?

「聞」の部首が「もんがまえ(門構)」ではない?
それでは「もんがまえ」の漢字は?「開」「閉」「間」「関」など。
これらは、左右両開きの戸の象形「門」が意符になります。ですから、どの漢字も「モン」とは読みません。「聞」の部首は「耳」ですがどの位置にも属しませんので「耳(みみ)」という部首名です。「問」「悶」も「口(くち)」「心(こころ)」が部首ということになります。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑧

漢字検定の問題で「対義語」の問題が出題されるのですが、
例えば「模倣(もほう)」の対義語は何だかわかりますか?
そう、「創造」(「独創」)です。

「模倣」は、まねること、似せることです。
「模擬試験」の「模」です。本番そっくりな試験ということです。
「模擬店」にも「模」が使われていますね。ちなみに「擬」の字にも、まねる、似せるの意味があります。

「倣」は「なら・う」と訓読みします。たびたび経験して馴れる(な・れる)とか、あることのままに従って行うという意味です。

「創造」は新たに創ることです。同音異義語に「想像」がありますが、こちらは「imagination」、「創造」は「creation」です。

「まねること」と「(自ら)創り出すこと」確かに反対ですよね!

でも、この関係を見ていつも思うことがあります。
実は、「模倣」がないと「創造」ができないのではないかと。
「創造」は「模倣」の下支えがあってこそだと。

習字で考えてみますと、お手本の字を真似て、何度も何度も練習して、筆遣いや運筆の基本を身につけます。修行のようなものでしょうか。そして上達して美しい字が書けるようになります。

身につけた技術が自家薬籠(じかやくろう:自分の使いたい時に自由に使える物や技術)中のものとなり、自由に「想像」したことが「模倣」を通して「創造(形になる)」になる。

スポーツでも芸術でも文学でも同じことが言えるのではないでしょうか。

まして学習においてはなおさらです。

基本問題を何度も何度も解いて、その型を習得する。そうすることで原理原則がわかる。そうなって初めて、応用問題が解けるようになるのです。

「できる」から「わかる」の流れとはそういうことです。

「学ぶ(まなぶ)」の語源は「真似ぶ(まねぶ)」つまり「真似る(まねる)」だと聞いたことがあります。

「考える」ことと同じで、心の引出しが空っぽでは「創造」することはできないのです。
「創造」するために知識を蓄え、経験を積み、それらが成熟した時に「創造の芽」が芽生えるのです。