秀学ゼミナール

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教育ブログ 「よなはTのひとり言」㉘

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今回は「ハレとケ」の話。
「ハレとケ」とは「柳田國男(民俗学者)によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ」とウィキペディアに書かれています。
「ハレ」を漢字にすると「晴れ、霽れ」、「ケ」を漢字にすると「褻」となります。
「ハレ」は儀礼や祭などの年中行事。つまり非日常的な祝祭空間や時間のことです。
婚礼の日に「晴れ着」を着るとか、「晴の舞台」と今でも言ったりしますね。
それに対して「ケ」は平々凡々とした日常を表すことばでした。
「ハレ」の語源は「晴れ」だそうです。「晴れていて気持ちがいい」などと天気のことに今では使いますが、江戸時代までは、長雨が続いた後に天気が回復した特別な節目を「晴れ」と記したそうです。うっとうしい日々が続いて気持ちが滅入っているときに、ぱぁーと晴れあがった。
そんな爽快感、開放感のあることばだったようです。
当時は農業を生業(なりわい)にしている人がほとんどでした。
天気に左右される農作業はとても辛かったと想像されます。そういう日常を「ケ」と考えました。収穫が終わり農閑期に、待ちに待った「祭」がありました。
みんなその日を楽しみに待っていました。お酒をたくさん飲んで酔っ払ってバカ騒ぎしたり、鎮守の森で男女が自由に交合ったり、特別にそんなことも許される空間と時間でした。
そうやってつらい労働:「ケ」を祝祭:「ハレ」が開放し救ってくれたのです。
鹿児島の方言で「だれやめ」というのがあります。仕事が終わり家に着く前に酒場で一杯ひっかけて、今日の気分を〆(しめ)てリセットする。呑兵衛(のんべえ)が飲むよい口実にも聞こえますが、言いえて妙だと思います。
かくのごとく、現代は都市化し「ケ:仕事」と「ハレ:祝祭空間」が一日に訪れる、目まぐるしい時代になりました。
そういうオアシスを手に入れて、なんとか、このストレスを乗り切っていっているのかもしれません。

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