秀学ゼミナール

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12月

ウソシリーズ 「英語は単語を多く覚えれば大丈夫!」(英語編⑥)

5文型とよくいわれますが、英語の文は五つのパターンに分かれます(日本語は四つ)。
次の四つを文の要素と呼びます。意味を構成する上で欠くことができない語句です。
「主語:subject→S」「動詞:verb→V」「目的語:object→O」「補語:complement→C」。
では「修飾語:modifier→M」は?こちらは文の要素ではありません。
第一文型(Ⅰ):S×V、第二文型(Ⅱ):S×V+C、第三文型(Ⅲ):S×V+O、第四文型(Ⅳ):S×V+O+O、第五文型(Ⅴ):S×V+O+C。

「V」は王様、その文の意味を決定し、時間を支配します。
「S」は「何が」に相当します。「~は」、「~も」と訳す場合もあります。
「O」は目的語ですが、とりあえず「~を」と訳してください。
「O」だから「を」と覚えれば簡単ですね。
最後が補語「C」ですが、「苦手」「よくわからない」という人が多いようです。「C」は「何かとイコール」と理解してください。

ここまではよいですか?「O」は「~を」と訳しなさいと書きましたが、
“Tom likes apples.”では「トムはリンゴが好きだ。」となってしまって、“apples(O)”が「リンゴを」と訳せていません!
でも、大丈夫。「トムはリンゴを好む。」とすればよいのです。
もちろん不自然に聞こえますが、意味はわかります。

第四文型(Ⅳ:S×V+O+O)には「O」が2回出てきますが、この場合、最初の「O」は「~(人)に」と訳し、次の「O」は「~(物)を」と訳します。
“My father gave me a new guitar.”は「父は私に新しいギターをくれた。」となります。
“me”を「間接目的語“indirect object”」、“a new guitar”を「直接目的語“direct object”」と言って区別します。
「O」は本来「~を」ですから、こちらを「直接目的語」と呼ぶのですね。
よく第四文型を第三文型(Ⅲ:S×V+O)に書き換える問題がありますが、このように考えてください。
“MY father gave me a new guitar.”→“My father gave a new guitar to me.”となります。
“me(IO)”と“a new guitar(DO)”のどちらを目的語に残すかというと当然「~を」と訳す直接目的語(DO)の方を選択します。
残された“me”は、このまま後ろに続けても目的語のままなので、修飾語(M:文の要素ではない)にしなければいけません。そこで方向を表す前置詞“to”を使って“to me”という修飾語句(2語以上の意味のまとまりを句:phrase(フレイズ))にしてしまうのです。
ただし「IO」を「M」にする時の前置詞はほとんどの場合“to”ですが、
次の動詞、例えば“buy,get,find,leave,make,sing,play,cook”などは前置詞“for”をとります。
“He sang a song for her.”「彼は彼女に(彼女のために)歌を歌った。」のようにどこか「~のために」という気持ちがある時は“for~”となります。
また、“ask(尋ねる),inquire(尋ねる、問う)”などは“of”となるので注意してください。そして例外中の例外で“bring,write”は“to”でも“for”でもどちらも使えます。

 

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑱

しばらくの間、生物(分子生物学)学者:福岡伸一さんのお話におつき合いください。
「福岡伸一」と出会ったのは『生物と無生物のあいだ』という奇妙なタイトルの新書でした。
その著者「福岡伸一」が私と同じ年に生まれたということもありましたが、
それ以上に、彼の紡ぎだす文体が私には気に入りました。
分子生物学者(理系)がこんなにも文学的な文章を書くことに衝撃を覚えました。
その出会い以来彼の愛読者として、作品を楽しんで(考えさせられて)います。
高校の教科書「新編国語総合(東京書籍)」に『ルリボシカミキリの青(文藝春秋)』の冒頭が採録されているのを目にしたときは驚きとともに「さもありなん」と感心しました。
彼は大学(京大)に入りたての頃、生物学の講義で教師が発した問「生命とは何か」に今現在も拘泥されています。
「人は瞬時に、生物と無生物を見分けるけれど、それは生物の何を見ているのでしょうか。そもそも、生命とは何か、皆さんは定義できますか?」
この問に明確に答えることは実は難しい。
生命の特徴を列挙すれば、「細胞からなる」「DNAを持つ」「呼吸によってエネルギーを作る」等々。しかし、これらは「生命」という対象物の一属性にすぎず、本質を明示的に記述するには至っていないと福岡は考えます。

ウソシリーズ 「英語は単語を多く覚えれば大丈夫!」のウソ(英語編⑤)

さあ、文法の話にもどりましょう。

次の英文の意味を考えてみてください。
①“He made a song.”②“He made her a song.”③“He made her a singer.”
どうですか?できましたか?
ちなみに、こんな感じでしょうか。
①「彼は、歌を(1曲)作りました。」②「彼は、彼女に歌を作りました(まあ、なんてやさしいんでしょう)。」③「彼は、彼女を歌手にしました(無理やり?まあ、なんてひどいんでしょう)。」
知っている単語ばかりで易しかったですか。それとも似たような文なので紛らわしかったですか?
もし後者なら文法を蔑(ないがし)ろにしていると言わざるを得ません。

以前「意志伝達がコミュニケーションの要諦だ。」と書きましたが、意味が分かるとはどういうことでしょう。
“I love you.”で“love”が最重要単語なのは言うまでもありません。
意味を決定しているからです。
結論をつかさどる言葉が「動詞」。日本語では「述語」です。
そしてその動作主(人や物、「何が」に相当するもの)が「主語」です。「主語―述語(日本語)」「主語―動詞(英語:“nexus”ネクサス)」の関係が意味の骨組みです。

また英語の特徴として知っておいてほしいのですが、王様である「動詞」の後ろに来る言葉は、必ず、「動詞」にとってなくてはならない語句なのです。
①の例でいうと“He made.”で切ってしまうと意味が分かりません。
「彼が作った。」「?」。当然、「何を」作ったのかツッコミをいれたくなりませんか?
そこで“a song”と続くことで意味が完結します。
「動詞」の後に続く語句は、次の三つに分けられます。「目的語:object」「補語:complement」「修飾語;modifier」です。
「動詞」の後に何が来るかによって意味が違ってきます。
言いかえると、「動詞」が次に来る言葉を決めているのです。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑰

今回は、寓話を一つ。
ある、かえるくんの物語。
春になり、卵から孵ったかえるくんは元気に泳ぎ回っています。
もちろんまだ、おたまじゃくしくんですが。
でも、そこは井戸の底。(彼にとっての全宇宙は井戸の底ということになります)『井のなかの蛙(かわず)大海を知らず』。
この話は『逆円錐(ぎゃくえんすい)』の話とも言います。三角コーンを逆さにした形を想像して聞いてください。
小学校へあがる前、かえるくんはものの数が数えられるようになります。「ひとつ、ふたつ、みっつ…」。小学1年生で一桁の足し算、引き算。2年で「九九」。学年が上がるにつれて「小数、分数e.t.c」と数の世界は広がっていきます(逆円錐の底面の円が拡大していく)。
世界が広がり知識が増えた分、分からないところも多くなります。(ソクラテスはそのことを『無知の知』といったとか)
好奇心旺盛なおたまじゃくしくんはさらに上を目指します。
げろげろ大学で数学を学び、大学院へ、修士課程から博士課程。
さあ、逆円錐の終わり、最大の底面の円に到達しました。全宇宙はそこで終わったのでしょうか?世の中にはまだ解けていない数学の難問があるそうですが、まだまだ終わりというわけではなさそうです。
いつしか手足が生えたおたまじゃくしくんはその強靭な後ろ足で大跳躍を果たし、おまけに「自由」という翼(かえるなのに?)まで手にいれておりました。下界を見下ろすとそこには小さい小さい井戸が見えました。
世界はそれこそ果てしもなく広いのです。無限という名の自由へ向かってかえるくんは今、大空を飛翔しています!

ウソシリーズ 「英語は単語を多く覚えれば大丈夫!」のウソ(英語編④)

他にもありますよ。
「F」の音。唇を軽く噛んで、息だけ(無声音)をはきます。噛んだまま音(有声音)を出すと「V」の音になります。
「TH」は前歯の上と下の間に舌を入れて(触れて)、息だけだと“Thank you.”の「TH」。
音を出すと“This is ~”の「TH」です。

日本語は言ったとおりに書くことが可能です(ひらがなやカタカナで)。
しかし英語はそうはいきません。
五十音図をみると分かりますが日本語は「行」と「段」の組合せでできています。
「か行」だったら「k」の子音(しいん:母音以外の音)と「ア~オ段」の母音(ぼいん:a,i,u,e,oの5音、英語の母音はもっとある)の合成です。
「k(クゥ)」+「a(ア)」=「ka(カ)」。「さ行」なら「s(スゥ)」と母音の組合せです。
つまり日本語の語尾は常に(「ん」以外)「母音」なのです。
これに対して英語は「子音」に支配されることが多いのです。
“good”を我われ日本人は「グッ」と言えずに「グッド」と発音してしまいます。
語尾をしっかり言うことが美しい日本語なのだと考える日本人が、英語に対しても無意識に語尾に母音を入れてしまうのでしょうか。

おもしろい話があります。記憶違いだったらごめんなさい。
ジョン万次郎(漁師の万次郎が遭難し、アメリカ人に助けられた。当時の日本は鎖国体制だったので日本に戻ることができなかった。向学心のある万次郎はアメリカで英語を必死で勉強した)が英語を覚えるのに書きとめた日本語にこんなものがあります。
“Good morning”を「ゴリマンネン」。
「グッドモーニング」と言うより、はるかに通じるのではないでしょうか。
「母音」と「子音」。これも『差異』のひとつですね。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑯

今回は相関関係と因果関係についてのお話。
地球温暖化の原因といえば二酸化炭素。
大気中の二酸化炭素濃度がここ150年間で上昇し続けています。
われわれ人類は、石炭、石油といった化石燃料をエネルギーに変え、あまたの工業製品の生産と内燃機関系の交通機関のスピードアップという恩恵?に浴しながら、せっせと二酸化炭素を排出し続けてきました。
炭酸ガス(二酸化炭素)には温室効果といって大気の熱を逃がしにくくする性質があります。
大気中に放出されたガスが温室のガラス天井よろしく地球の熱を宇宙に放出するのを妨げているのです。
保温機能の結果、気温が上昇しているのです。悪者はずばり!「二酸化炭素」であると!
しかし、二酸化炭素にはこういう性質もあります。気体(ガス)一般にも言えることですが、「温度が高くなると、気体の水溶性が低下するので、二酸化炭素が海洋へ溶け込みにくくなる(『動的平衡2』福岡伸一著)」。
ですから、何らかの原因(二酸化炭素以外)で気温が上がり、それにともない海水温が上昇し、その結果二酸化炭素が海洋に溶けにくくなり、大気中の二酸化炭素濃度が高くなった、とも言えます。こうなると「二酸化炭素悪玉説」は否定されます。「にわとりが先かたまごが先か」結論づけられません。
『炭酸ガス濃度が年々上昇し、大気温も多少の変動があるものの上昇傾向にある。』
このデータから両者の相関関係は読みとれるのですが、因果関係があるとは断定できないのです。『相関関係を出発点として、そこに因果関係を立証することは実に大変な作業(『動的平衡』)』です。膨大な時間を要し、地球規模のシステムに対する実験が成立しないからです。
科学の限界です。
でも手をこまねいているとシロクマは絶滅し、美しいモルジブは水没してしまいます。

ウソシリーズ 「英語は単語を多く覚えれば大丈夫!」のウソ(英語編③)

中学校で週3~4時間程度英語を習ったところで、英語を話せるようになるわけがないと前回書きましたが、ではどうやったら英語をものにすることができるのか?

結論!『まねる』ことです。徹底的に発音をまねてください。
実は英語の発音と日本語の発音では決定的な違いがあります。
日本語にない音がたくさんあるのです。
ですから最初はヘタでも、恥をかいてもよいので、大きな声で発声してみてください。
違和感を覚えればなおよいです。
『差異』が重要ですよ。『まねる』が『まねぶ』になまり『まなぶ(学ぶ)』になったと言われています。『学ぶ』の語源が『まねる』です。
五感をフル活用してみましょう。「見る」「言う」「聞く」「書く」多角的に感覚を刺激することで上達は早まります。

日本語の発音と英語の発音が違うと言いましたが、まず「R」と「L」の違いです。
多くの人が誤解していますが、日本語に「R」の音は存在しません。
文科省に文句があります。『ローマ字表記』です。
「ら・り・る・れ・ろ」を「ra・ri・ru・re・ro」と書きますね。
これが誤解の元です。「らりるれろ」と舌先に注意して発音してみてください。上の前歯の裏に舌先が触れませんか?
実はこの音が「L」なのです。「la・li・lu・le・lo」と表記すべきです。
「R」の音は舌が口中のどこにも触れず、舌を喉の方に少し丸める感じで発音します。
「ra・ri・ru・re・ro」とこの通り発音すると、もどしそうな音になりますよ。尾篭(びろう)な話しで失礼しました。

教育ブログ 「よなはTのひとり言」⑮

師走です。
あっというまに一年の締め括りの月が巡ってきました。
12月には冬至があります。一番昼が短い日(北半球では。南半球はその逆。)です。
古人は「太陽が恵みの力を与えてくれている」と考えたので、その力(いわば神の力)が最も衰えることを懸念して、神様を元気付けるために色々な行事を行いました。
その一つが『霜月祭り』です。当時は旧暦なので冬至は霜月なのです(しゃれではありませんよ。)。去年つくった竃(かまど)を壊し、新しい竃をつくって「火」をおこします。
新しい「火」で衰えた力を勢い付けるためです。
その「火」で湯をわかし、神が宿るという湯木を湯に浸けます。
これが、江戸時代になって湯屋(銭湯)で柚子を入れて入るお風呂の習慣、「柚子湯」の始まりになったのかもしれません。
なぜ柚子をいれるのでしょう?
縁起をかつぎたがる日本人は木々にも思いを込めました。
「ユズ」「カリン」「カシ」が縁起のよい木とされました。
『子孫に譲り伝えること(ユズ)』、『なんにも借りんこと(カリン)』、『人に貸してやれるものがあるのはよいことだ(カシ)』。柚子は黄色くてまんまる、まるで太陽のようだから選ばれたのでしょう。
三千年前の中国『周王朝』では太陽の力が最弱になる冬至を一年の始まりとしました。
その日からだんだんと陽が長くなっていきます。『一陽来復』です。
そして『大晦日』。
除夜の鐘に耳を澄ませ、百八つの「煩悩」を祓ってもらうのです。
全てのことを「水に流し」て新たな気持ちで新年を迎えます。
なんと好都合な精神浄化装置ではないでしょうか。
ゲームのように「リセット」してスタートです。

ウソシリーズ 「英語は単語を多く覚えれば大丈夫!」のウソ(英語編②)

「私はテニスをするのが好きです。」
これを文節(意味がわかる最小の単位。中学1年の国語の時間で「ネ」を入れて区切ったアレです)に分けると「私は/テニスを/するのが/好きです。」となります。
文節には次の五つの働きがあります。
「主語[subject](何が、誰がに相当するもの)」
「述語(言いたいこと『結論』。英語ではこれを動詞[verb]というので注意!)
「修飾語(英語では『目的語[object]』『補語[complement]』『修飾語[modifier]』の三つ)」「接続語」「独立語」。
ちょっと複雑ですか?日本語は結論(述語)が必ず最後にきます(述語の省略と倒置を除く)。ですから人の話は最後まで聞かないと分からないのです。

ともすると、このことが外国人から「日本語は曖昧だ、結論はどっちなんだ、グレー?」と非難を浴びます。
素直な日本人はすぐにしゅんとして落ちこんでしまいます。
でもどうでしょう?日本語の美点は?
欠点ばかり指摘されてそれを鵜呑みにするだけでは進歩はありませんよ。
私はこう考えます。日本語は情緒的な言語なのだと。
話(会話)の流れの中で常に相手のことを慮(おもんぱか・る、心にとめる、おもいやる)っているのだと。
だから相手に合わせた受け答え(述語が最後だから)になるのです。
相手を尊重して、相手を傷つけないように日本語はできているのです(最近はこの美点もすっかり廃れてしまった感がありますが)。

確かに、世界を相手のビジネスの世界では日本語(日本語的発想)は太刀打ちできないでしょう。
戦場ですから”I(or We)”と名乗りを挙げてから(『自己主張』して)すぐに結論(『動詞』)を言う英語には勝てないのです。
結論が最後だと結論を言う前にバッサリと切られて終わりです。

「英語の話なのに日本語の話になっているよ」と思っている人もいるかもしれませんね。
私が伝えたいことは『英語』と『日本語』の差異(違い)をしっかり意識してもらいたいということです。
『語順』(文法:論理の仕方、考え方)、『単数と複数』、『所有格の使い方』等々…。
お母さんのお腹から生まれた赤ちゃんが『お母さま、おはようございます』と言ったという話は聞きません(お釈迦様は『天上天下唯我独尊』と言ったとか)。
24時間日本語漬けの環境で育てられ、一年経って、やっと『マーマー』『ブーブー』ですよ。それが中学に入って本格的に英語の勉強を週3~4時間受けたところで、英語が話せるようになるわけがないのです。